今までと違った手法でのジュエリー作り
石削りを始めた2015年の当初の最終目標は、
ファセッティング出来るようになりたい。でした。
ファセッティングは、角度をつけたカッティングで、
宝石のカットをしていくもの。
石削りを始めて8年目でカッティング出来るようになった！えらいっ私！
石を削る方法さえ手探りで始めたのが、今では色々こなせるようになった。
沢山の方々の支えもあり、家族の応援もあり、自身の可能性を広げるべく頑張れた。
すごいよね、こうやって人々との縁が生かされて、自分に返ってくる。本当にありがたいです。
ふと思い立って始めた宝石学の勉強と、宝石鑑別士取得を得て、
もっと伸びやかに、もっとクオリティーをアップさせ、
好きなものを好きなように作っていきたいと感じ、彫金技術も向上させていきたいと思い、
今まで始めたくても横に置いていたキャスティング技術に挑戦しようと決めました。
今までは、彫金技術を頑張ってたんです。
＊素材の金属を板や丸線の状態から、切る・削る・溶接する・研磨するなどの作業を行うこと。
タガネを使って彫るのはまだまだ先が長いので、
コツコツ練習するとして、
銀丸線を駆使してデザインしてきました。
それらも必要な手法。
ある程度のノウハウと技術が身に付いているので、
念願だったキャスティングを習得する意識が強化のものになったので、笑
まずは、サンド・キャスティングを始めてみました。
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去年の誕生日に３Dプリンターを双子末っ子からプレゼントされ、『あ。始まった！』
とキャスティングの学びの幕開けを感じた。
キャスティング手法は、ワックスなどを用いて型を制作し、石膏で型を作り、溶解した金属を流し込む手法。
なので、先ずはその原型となるモデルを作ることから始まります。
ひとつひとつ、ワックスを手で削り、型を制作していく方法もあれば、
パソコンで３Dモデルをデザインし、３D プリンターで立体印刷。
それをシリコンで型を取ってワックスで形成。
と言う具合にワックスを主に型として作っていくことで、
同じ形のジュエリーを何個も制作していくことが可能になります。
ジュエリーデザイナーさんたちの多くはこの手法です。
この方法を行っていくには、色々と必要なものがある。
先ずは、技術。笑
そして、機材。
ワックス、ワックス形成に必要な諸々、
モールド作りとか、
電気炉とか、キャスティングに必要な諸々、、、、もうね、
どんだけお金かかかるの！？っていう具合です。
宝石双眼鏡とかの比じゃないくらい。💦
と言うことで、先ずは手の届く範囲から挑戦！
サンド・キャスティング！！！！
やっていこう！
となりました。
相棒さんにキャスティング・フレームを作ってもらい、専用の砂を詰めて、型を取って、銀を流し込みます。
銀を溶解していくのも高温になるガスが必要だし、試行錯誤が必要な作業でした。
何度も失敗して、何日もかけて、やっと成功。
マジかーっっ難しいーーーーーー！
これは、コツが掴めるようになるものなのか！？
と大変なものに手を出してしまった！と思いました。笑
写真はシンプルなリング。
必要ない銀のところはカットして、全体を削って、磨き上げると綺麗なリングになります。
このくらいなら、丸線使って作った方が、簡単かも。
３Dプリンターのサイトで素敵なデザインを見つけたので、
それらを利用して、自分用のリングを作ってみた。
（３Dプリンターデザインには著作権があるので、自分用にだけ使いました。）
３Dプリンターで印刷、それをアレンジしていきました。
自分好みの大きさにアレンジし、元々指輪の形をしていたけど、気に入らなかったので、切り取り、広げて、サンド・キャスティング。
まぁまぁな出来。笑。
余分なところを削り取り、
熱して、曲げて、カーブを作っていきます。
この時点ではクチバシはまだ付けてません。
指輪となる部分を別で作って、くっ付けて。
クチバシは、まだこれから少し大きめにする。
石を乗っけたら、こんな感じだろうか、、、
と、色々微調整。
写真は。クリアクオーツですが、最終的には、ファイヤーオパールにしました。
サンド・キャスティンでは大まかなキャスティンにしかならず、細かいデザインは、自分で彫っていきます。
クチバシを作って、石留めの爪を作った。
これ、カラスです。笑
そして、八咫烏です。
背面なので三本の足はデザイン出来ないので、、石留めの爪を3本にしました。
銀のピッカピッカも綺麗で美しかったんですが、カラスなので、燻にしました。
頭の方からグラディーションになるように
燻になってます。（頭の方が黒い）
石留めの際、ふたつ石を割ってしまい。。。💦
最終的にファイヤーオパールにしました。
太陽の使いでもある八咫烏。ファイヤーオパールは正解だった！
エネルギーもとても高く、これは本当に道案内役になる八咫烏。
とても気に入ってます。
出来上がり。
丸線加工とは違って、ダイナミックなジュエリーが完成。
サンド・キャスティングで、
一番最初に出来た作品です。
何をするにもそうなのだけど、
毎回、難しいもので初挑戦してしまう。笑
『二度とカラスは作らん。。。。。』
と呟いていたのを相棒さんはしっかりと聞いていた。
『。。。なんで？』
と相棒さん。
『めちゃくちゃ大変だった。。。。』と私。
写真付きで流れだけを書いていると、結構簡単そう？なのだけど、
かなり試行錯誤して、失敗を繰り返し、思っていたより大分難しかったです。
でもね、分かってるんです。
『二度とカラスは作らん。。。』と言った途端に、フラグを立てたことに気づきました。笑
あ。これは、またすぐ作ることになるやつ。。。。💦
FBに写真をアップしたその直後。
『足3本ついているのを作って欲しい』
と依頼が。
ハードル上げてくるよね、やっぱり。
続く。
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